いじめについての治療や対処方法をまとめたページです
心的外傷後成長PTG(Post-traumatic Growth)
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当サイト「いじめについて」の内容をPDFファイルでダウンロードしていただくことができます
【配布用 チラシ】
こちらのチラシはプリントして配布用としてご利用ください。(クリックするとPDFファイルが開きます)
いじめは広義の依存症 みんなで止めよう! ダウンロード[265KB]
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葛飾区内のいじめ関連の医療相談を受け付けます ダウンロード[394KB]
【参考】
北杜市いじめ問題専門委員会による北杜市立中学校でのいじめ事案に対する報告書です。(クリックするとPDFファイルが開きます)
北杜市いじめ問題専門委員会調査報告書 ダウンロード[ 8MB ]

マズローの欲求5段階説
第1段階:生理的欲求
第2段階:安全欲求
第3段階:社会的欲求
第4段階:承認欲求(尊重欲求)
第5段階:自己実現欲求
昭和の時代は、物がなく、足りないものを補うために、欲求が必然的に生まれていた。
平成から、令和にかけて、身の回りに物があふれていて、車も家も彼女、彼氏もいらないというさとり世代の若者が増えてきました。努力することなく楽しめる嗜癖がおおくなり、依存症(医学的な嗜癖を含む)になりやすい環境になってきた。
これからの時代は、足りないものを補うための欲求ではなく、自己実現欲求が重要になってきています。
本来、自己実現のために、学校はあり、親がいる。親世代の考えはいまだに、足りないものを補うための欲求を基礎に考えられています。
子供たちに本当に必要なのは、将来の夢や希望です。(ラノベ、漫画、アニメの世界では、将来ではなく、異世界に夢や希望を求めています)
現実には、将来の夢や希望を持つ前に、いじめや生き辛さから、困難が生じてきています。
関係嗜癖によるいじめ、児童虐待、DV、パワハラなどの虐待行為は、被害者が複雑性PTSDを発症するまで、酷くなっていきます。
いじめ、児童虐待、DV、パワハラなどの虐待行為などの問題が発覚した時点で、トラウマインフォームドケアを開始し、被害者を全面的に援助しなければなりません。
エンパワメント(持っている力を引き出す、発揮する)を行い、心的外傷後成長(Post-traumatic Growth PTG)を促していきます。
トラウマ後成長
人間性心理学を提唱したアブラハム・マズローの研究対象は、自己実現を目指す個人、すなわち潜在的可能性を十分に発揮して生きる人々でした。マズローによれば、人間にとって最も重要な学習機会は、新しい視点で人生をとらえ直さざるを得ないような、死などの悲劇的な出来事です。
通常の記憶は時間とともに薄れるが、トラウマの記憶は鮮明になっていきます。そのため、トラウマに焦点をあてた治療が必要です。その後の成長には、エンパワメントなどの治療や自己実現へ向かっていく意志が重要だと考えています。
9・11同時多発テロ事件後、予期せぬポジティブな変化があったと語る人がいます。
向社会的変化(例「多くの人が以前より親切になり、互いを思いやるようになった」)
哲学的変化(例「人生は貴重だ、毎日を人生最後の日のように生きるようになった」)
信仰趾の高まり(例「多くの人が祈り、礼拝に参加するようになった」)
政治的変化(例「愛国心や政府への関心が高まった」)
国の安全に対する関心の高まり(例「空港など各地でセキュリティが強化された」)
PGTの5因子が生じるプロセス(仮説)
人生に対する感謝
精神性的な変化
他者との関係
新たな可能性
人間としての強さ
成長のための六つのステップ―成長モデル
ステップ1―棚卸し
自分の「棚」にどんな「品物」があるのか、欠けているものは何か、補充が必要なのは何かを調べる。
ステップ2―希望を育む
自らの内に希望を見出す。みたいに希望をもつことで、行く手を見据える力が与えられるだろう。
ステップ3―物語を書き直す
自分が語る物語に耳を傾け、それを別の視点から眺めてみる。自分を犠牲者として生き延びた人間(サバイバー)として、さらには成長者(スライバー;thriver)としてとらえ始める。
ステップ4―変化を特定する
芽生え始めた変化を観察する。力を蓄えるために内側から生じているポジティブな変化に気づかなくてはならない。
ステップ5―変化を尊重する
ポジティブな変化を育む。以前は意識していなかった強さや能力、感心などに気づくかもしれない。その過程では、こういった変化がもたらすかもしれないものではなく、変化そのものを大切にしなくてはならない。
ステップ6―変化を行動で示す
あなたが感じている変化を行動に移し、それらを生活の一部にする。
参考図書
PTGの可能性と課題、金子書房、宅 香菜子編著
トラウマ後成長と回復、筑摩書房、スティーヴン・ジョセフ著