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いじめは支配型関係嗜癖 亀有メンタルクリニック

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 いじめについての治療や対処方法をまとめたページです

いじめ加害者の脳活動の分析

いじめの医療診断しています

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いじめについて PDFファイルダウンロード[662KB]

 

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いじめ加害者の脳活動の分析

同年代の少年グループとの比較

シカゴ大学のレイヒーらのグループは、うそや窃盗、公共物の破損、弱い者いじめといった経歴を持つ16~18歳の少年8人の脳活動と、そのような経歴を持たない同年代の少年グループの脳活動との比較調査をしました。8人の少年は行為障害(conduct disorder)と診断されています。

行為障害は、他者の基本的人権を侵害するような、または、年齢不相応の社会規範や規則を破るような行動パターンを繰り返し示すことが挙げられます。

両方のグループにおいて、他者の痛みを知覚した時、前部帯状皮質、体性感覚皮質補足運動野中脳水道周囲灰白質を含む“pain matrix”の活性化が機能的MRI(fMRI)で認められました。

これは行為障害のグループでも一定程度認めるのですが、行為障害群においては、扁桃体、線条体も同時に活性化されております。扁桃体や腹側線条体は脳内領域の中で報酬や喜びに関係すると考えられている部位であることから、他人が苦しむのを見た時に心理的な報酬を受け取っている可能性があることをレイヒーは指摘しています。

また痛みが他者によって意図的に負わされた状況を観察した時に、コントロール群の若者は前頭前皮質、眼窩前頭皮質、右の側頭頭頂接合部が活性化されていましたが、行為障害群では、島や中心といった部位が活性化されていました。

また同じ状況を観察している時に、行為障害群では扁桃体-前頭皮質との相互連絡がコントロール群に比べて弱いことが示されました。大脳新皮質との相互連絡がコントロール群に比べて弱いことが示されました。

行為障害群においては、自己制御や理性の部分を司る脳内の部位が反応していないことが示されました。大脳新皮質と扁桃体などを服も大脳辺縁系の連絡は、高等生物になるほど密に発達し、利己的・自己中心的な個体保存の衝動的な行動を極力抑制するようにしているのですが、これが十分に機能していないのが行為障害群なのです。

「妬み」や「他人の不幸は蜜の味」の感情についての脳科学的研究

また、人には妬みや“他人の不幸は蜜の味”といった非道徳な感情を持つことがありますが、これらについて神経科学的メカニズムを解明した画期的な研究があります。

Takahashiらは、ある心理課題を被験者に与え、その時の脳内の活動をfMRIを用いて解析しました。その結果、妬みを強く感じた場合、葛藤や身体的痛みを処理する前部帯状回が活動し、妬みの強い被験者ほど前部帯状回の活動が高いという相関関係が認められました。さらに、妬みを感じた人物が不運に見舞われたと認知した時に、強い“他人の不幸は蜜の味”が生じるとともに、fMRIで報酬に関連する線条体において強い活動が見られたとしています。

さらに妬みに関連する前部帯状回の活動が高い人ほど、他人の不幸に対して線条体が強く反応することが明らかとなりました。つまり他人の優位性に対して強い妬みを感じる人は心の痛みを感じており、そういう人ほど妬んだ対象の人物に不幸が起こると、自分自身の劣等感が相対的に軽減され、心地よさを感じることが示されたのです。

 

子どもの親が体罰を含めた攻撃的行動を子供に行うと、それが子どもにとって攻撃的行動のモデルになる可能性があるといえます。
また攻撃的行動に対し寛大であったりすることも、子どもの攻撃的行動に影響していることが示唆されています。

いじめの加害者だった女子は、母親になったときに虐待を行うことが多く、その子どももいじめの加害者になることが多いとされました。これをいじめ加害の世代間連鎖といいます。このように環境的な影響が、次世代に遺伝子レベルで伝わる機構が解明されつつあります。これはエピジェネティクスと呼ばれ、現在注目を集めています。

いじめの加害者は、将来的に犯罪に手を染める可能性が高いことを示す研究結果があります。

スウェーデンのダン・オルウェーズは、「小学校2年生でいじめの加害者だと認定された男子は、24歳の時、犯罪者になっている確率が、そうでない男子より6倍高い。さらに30歳の時点では、そうでなかった人の2倍近くも深刻な犯罪をしていた。」と示しています。

ほかにも、8歳の時に攻撃的な男子は、大人になってから何らかの犯罪者になる確率が高く、学業の成就や就労が困難である。などの報告もあります。このことからもいじめ加害者に十分なケアと教育が必要とされることがわかります。


参考文献

「いじめの本態と予防」(アルタ出版、岸本朗他著)
「子どもと青年の素行障害」(明石書店、アラン・E・カズン著)
「子供の攻撃性と破壊的行動障害」(中山書店、斎藤万比古総編集)
「DMS‐Ⅳ精神疾患と分類と診断の手引き」(医学書院、高橋三郎他訳)



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